ピチカートファイヴは嫌いだったのに。

今週のお題:好きな音楽」

昔はピチカートファイヴも含めてFlipper's Guitarを筆頭に渋谷系は大好きだった。
ある日失恋をして随分それから狂ってしまい、V系を聞くようになったので、ピチカートファイヴが嫌いになったんだ。

フリッパーは軽快なシューゲイズと対照的に歌詞が神妙。
そもそもそんな神妙ささえ意味のない言葉の羅列だったりする。
だから、必ずしも気分の良い時に聞かなくても落ちたりしないので大丈夫なんだけど、
ピチカートファイヴは否応無しに、明るい気持にさせようと煽る音と歌詞で、傷心の自分には聞くに耐えなかった。

東京は夜の7時なんて失恋の歌なのにやけに明るい。
これは、失恋した都会のOLさんが悲しみのあまり、翌日の仕事を休んでしまわないようにするための歌なんだよ。
都会とか恋愛とかリア充メタファ強すぎるる。
こんなユニットがいたせいで、東京に強く憧れて、東京に来てしまった。
まるで田舎者ホイホイ(笑)

でもなぜか最近はピチカートファイヴが大好きで、繰り返し毎日きいている。
おかしいな…気でも狂ったのか…大人になったのか…。

ピチカートファイヴが解散して既に8年が経った。
そりゃもう自分も確実に年をとっている訳なんだな…。

しかし野宮真貴は全く色褪せない…いつまでも奇麗だし、毎日パーティー三昧だし。
彼女が49歳だなんて誰が信じるのだろう?

ピチカートファイヴのあの計算し尽くされた周到な美学を再現できるミュージシャンって、もういないんじゃないだろうか。